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2024/1/01
年頭の挨拶
会長年頭の挨拶
2024年1月1日
長谷川 矩之
あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
2024年が皆様にとって希望に満ちた素晴らしい年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。
半導体不足による受注調整なども改善の兆しが見え、昨年は本協会の事業もようやく再開することができました。これもひとえに会員皆様のご支援と連携のおかげであり、改めて心から感謝申し上げます。
今年も皆様の支援を背景に、より様々な価値のある事業を実施して参りたいと考えております。変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
『小さな改善、大きな飛躍』
これは「大きなゴールを小さく分解して、一つひとつ改善して積み重ねていけば、大きな前進に繋がる」という考え方であり、「マージナル・ゲイン」というアプローチで「失敗の科学」(マシュー・サイド著)で紹介されています。
この「マージナル・ゲイン」で成果を上げたもので、イギリスのサイクリングチーム、スカイの例をあげています。非常に弱かったチームスカイに新しく就任したマネージャーは「5年で優勝を目指す」と宣言し、周囲から失笑を買います。しかし「小さな改善」を重ねた結果わずか3年でツール・ド・フランス優勝を成し遂げました。
では、この「小さな改善」とはどのようなものなのでしょうか。
【改善1】 選手の体調管理を徹底するには?
(対策)感染予防のための手洗い方の統一。握手もしない。
【改善2】 ホコリも空気抵抗になるのでは?
(対策)ホコリがつかないウエアの開発。
【改善3】 遠征先ホテルの寝具が毎回違うと選手の睡眠がしっかりとれないのでは?
(対策)高級枕とマットレスを遠征先に常に持参。
【改善4】 水とエナジードリンクのボトル、走行中に選手が迷うだけでもロスになる?
(対策)ボトルの色決め、設置場所の統一。などなど。
わずかでもパフォーマンスの向上に繋がる事を見つけ、無数に改善を実行した結果、目標より早い3年で優勝を成し遂げたのです。
まさに「小さな改善、大きな飛躍」です。
「マージナル・ゲイン」はとても地味ですぐに役に立つノウハウではありません。
しかし、この考え方を知っているか知っていないかで、ただ漠然と努力しているだけではやる気も続かない状態から、一歩一歩進めていけば実績を得られるのではないか、という希望も生まれてきます。
日々の些細な改善や努力が大きな成果につながることを信じることは、大変重要であると思います。
今年は停滞した3年を挽回するべく、会員企業の皆様と共に積極的に挑戦し成長できるテーマで事業を進めていきたいと考えております。会員の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。